Col. Lawrence Wilkerson(ローレンス・ウィルカーソン大佐)の経歴

基本情報

フルネーム: Lawrence B. Wilkerson(ローレンス・B・ウィルカーソン)

生年月日: 1945年6月15日(現在80歳)

出身地: アメリカ合衆国 サウスカロライナ州ガフニー

最終階級: 大佐(Colonel, United States Army)

現職・主な肩書: アメリカ陸軍退役大佐、元国務長官コリン・パウエル首席補佐官(2002-2005)、ウィリアム・アンド・メアリー大学政府・公共政策 Distinguished Adjunct Professor(元 Distinguished Visiting Professor、2020年末まで在職)、Eisenhower Media Network Senior Fellow、Quincy Institute for Responsible Statecraft Senior Advisor、All-Volunteer Force Forum共同創設者

軍歴(1966年 - 1997年:31年間)

ウィルカーソンは1966年にBucknell University(哲学と英文学を3年間学んだ後中退)で学業を中断し、ベトナム戦争への志願兵としてアメリカ陸軍に入隊しました。

ベトナム戦争ではOH-6A Cayuse観測ヘリコプターのパイロットとして従軍し、約1年間で約1,100時間の戦闘飛行時間を記録しました。

太平洋地域の専門家(U.S. Army “Pacific hand”)として、韓国、日本、ハワイなどで勤務。太平洋軍司令部(USCINCPAC)での勤務も含み、1984-1987年には海軍のStewart A. Ring提督(戦略・政策部長 J5)のエグゼクティブ・アシスタントを務めました。

主な軍歴ポジション:

1997年に退役。軍歴中の勲章にはDistinguished Service Medal(オークの葉クラスター付き)、Legion of Merit、Distinguished Flying Cross、Bronze Starなどが含まれます。

政府・公職でのキャリア

退役後、コリン・パウエル将軍のアドバイザー・コンサルタントとして活動(1997-2000)。

2000年末、パウエル国務長官指名に伴い国務省移行チームに参加。2001年から政策企画スタッフ(Policy Planning Staff)メンバーとして東アジア・太平洋、政治・軍事、議会関連を担当。2002年にAssociate Directorに昇進。

2002年8月から2005年1月まで、コリン・パウエル国務長官の首席補佐官(Chief of Staff)を務めました。この期間中、イラク戦争関連の国連安保理でのパウエル演説準備にも深く関与し、後年その内容について強い批判を表明しています。

学歴・専門分野

国際関係学および国家安全保障学の修士号2つを取得。

軍事・国家安全保障問題に関する論文・記事を多数執筆。Naval Institute Proceedings、Naval War College Review、Military Review、Joint Force Quarterlyなどに寄稿。

George Washington Universityなどで国家安全保障を講義。

退官後の活動と発言

退官後、イラク戦争の決定過程、アブグレイブ刑務所問題、グアンタナモ収容所での扱い、拷問政策などについてブッシュ政権を強く批判。特にパウエル国連演説の準備を担当した自身の役割についても後悔と批判を公に述べています。

中東政策、アメリカの帝国主義的衰退、気候変動を国家安全保障の脅威増幅要因とする見解など、幅広いテーマで発言を続けています。頻繁にメディアやポッドキャストに出演し、外交政策や軍事戦略に関する批評家として知られています。